エフェクターレビュー【TECH21】SANSAMP BASS DRIVER DI V2

エフェクター

SANSAMPは、有名なエフェクターブランドのTech21のベース用プリアンプとDIです。

SANSAMPといえば、MXRのM80と並んでプリアンプの定番として有名なエフェクターです。

今回、紹介するのはSANSAMPでも2016年8月に発売したSANSAMPのバージョン2のモデルです。
以前のモデルは、1994年の発売し22年間変わらずにベーシストに愛用されていましたが、V2としてバージョンアップされました。

イコライザー部分がPRESENCEとTREBLE、BASSに追加して新たにMIDが加わったり、5弦などの多弦ベースに対応できるように音域のSHIFTスイッチが追加されるなど、機能も追加されています。

では、仕様と実際の使用感などレビューしていきます!

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SANSAMP V2 コントロール、スイッチ、入出力端子、電源

各コントロールの説明を解説します。

  • LEVEL
    音量を調整します。
  • BLEND
    ベースの原音とSANSAMPの音の比率を調整します。
  • TREBLE
    高音域を調整します。
  • PRESENCE
    TREBLEより高い高音域を調整します。
  • DRIVE
    歪みの量を調整します。
  • MID
    中音域を調整します。
  • BASS
    低音域を調整します。

次に各スイッチの説明を解説します。

  • SHIFT 500/1000Hz
    中音域の周波数を500Hzと1000Hzで切り替えができます。スイッチが上がっている状態が500Hzです。
  • SHIFT 40/80Hz
    低音域の周波数を40Hzと80Hzで切り替えができます。スイッチが上がっている状態が80Hzです。
  • -20dB XLR
    XLRの出力インピーダンスの切替ができます。
    スイッチが上がっている状態では出力は0dB、下がっている状態では出力は-20dBになります。
  • +10dB 1/4”
    OUTPUTの出力インピーダンスの切替ができます。
    スイッチが上がっている状態では出力は-10dB、下がっている状態では出力は0dBになります。
  • PHANTOM & GROUND CONNECT XLR
    ミキサーは XLR 入力にファンタム電源機能を持っているものが多く、XLR出力(DI アウト)で使用している際には電源アダプターを使用することなく使用することができます。
    オン:XLR 出力からファンタム電源の供給をします。
    オフ:XLR 出力からファンタム電源の供給をカットされます。

また、各入出力端子の説明を解説します。

  • INPUT
    入力端子です。
  • PARALLEL OUTPUT
    1/4” アンバランスバッファードされる出力端子です。
    入力された信号をEQやエフェクトがかかることなく出力します。
  • OUTPUT
    出力端子です。
  • XLR (DI アウト )
    バランスド600Ω出力です。
    XLRケーブル(一般的にはキャノンケーブル)を繋げることができます。
    フットスイッチがONの場合はEQやエフェクトのかかった信号、OFFの場合はバイパスされた信号を出力します。
    オーディオインターフェースやミキサーに出力する際に使用します。

最後に電源の説明をします。
電源供給は、9V電池またはACアダプタを使用できます。

  • 電圧(V)
    9VDCセンターマイナス

SANSAMP V2 サウンド

SANSAMP V2を使ってサウンドをライン撮りしました。

※エフェクターは様々な音を出せるので、筆者の独断と偏見でのセッティングになります。
 参考程度に聴いていただけると幸いです。

比較用のベースのサウンド

まずは、純粋なベースの音です。
今回は、Fender USAの1977年製のプレシジョンベースを使用しました!

参考サウンド①

コントロールをフラットで撮ってみました。
この状態だと純粋にプリアンプ、いわゆる増幅器として機能していることが分かります。
元の音の各音域が大きく変わっていないため、ベースの音に厚みだけ足している感じです。

参考サウンド②

TREBLEとPRESENCE、BASSを上げてMIDを下げてドンシャリにしてみました。
SANSAMPといえば、この音のイメージの方が多いと思います。

このプリアンプにしか出せない重厚感があるベースサウンドです。

BASSは40Hz、MIDは500HzにしてSHIFTスイッチは押しておりません。

参考サウンド③

筆者の好みのサウンドに設定してみました。
MIDとBASSを上げて、TREBLEとPRESENCEを下げたセッティングです。

MIDのコントロールが以前のSANSAMPにはないので、V2ならではの音作りです。

BASSは40Hz、MIDは500HzにしてSHIFTスイッチは押しておりません。

SANSAMP V2 レビューまとめ

以前のモデルは、友人から借りて少し弾いただけですがSANSAMPの独特な音しか出ない印象でした。しかし、V2はMIDのコントロールも追加されているため比較的バランスが良いプリアンプに進化しており、SANSAMPの良さもしっかり継承されています。
最初にフラットで音を出した際は、本当にSANSAMPと疑ってしまった程です。

実際に、ドンシャリにしてみるとSANSAMPの独特な音がしっかり出るのでとても良いですが、以前のモデルに比べてコントロールや音作りに馴染んでいない初心者がいきなり使うのは多少難しくなっている気がします。
MIDの影響は大きいですね。

今までは、SANSAMPやMXRのM80は大体のベーシストが使用しているので他と被りたくないので避けていました…
しかし、やはり定番のプリアンプでありSANSAMPにしか出せない音もあるので、買って正解だったなと思います!

以上、今回のエフェクターレビューでした。
では、楽しい音楽ライフを!

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